【完】殺人者恋愛事件
混乱状態の私を、泰斗は至近距離で見つめる。



「泰斗…なんでここにいるの!?泰斗は事故にあったんじゃ…」



「あぁ、ごめんよ心配かけて。俺、晴香に電話してる途中で車にひかれそうになったんだ…。でも、車のほうが急ブレーキをかけてくれて、俺は助かった。代わりに運転手のほうが怪我しちゃったけど…軽傷だったし」



そうか…人が倒れる音は、運転手のほうだったんだ。



「よかった………」



安心したら、涙が出てきた。



「ごめん…泣かないで。晴香に心配かけさせただろうなって思って連絡しようとしたけど、車を避けたときに携帯がどっかいっちゃって…」



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