【完】殺人者恋愛事件
「…だから違うって言ってんだろ」



そう言って日向くんは、私のことをチラッと見た。



ドクンッ。



日向くんの殺意の満ちた瞳に、心が凍りついた。




日向くん…あんな目するんだ……。



まぁでも、殺人を犯しているんだから、殺意があるのは当たり前だよね。




「…フフ。でも私、そんな泰斗も好きよ?」



雛姫さんは、日向くんに自分の顔を近づけて誘う。



「…聞いてねーし」


日向くんは半分呆れ顔で、そう呟くように言った。
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