【完】殺人者恋愛事件
それに、泰斗は何て言うんだろう…?



私が耳を澄ましたとき…



「…俺は晴香以外の女なんて考えられない。たとえ晴香が俺から離れようとしても俺は絶対離さない。一生離さないつもりだから、俺は今、すっきりと殺人卒業したいんだ。

本当は…今すぐにでも付き合いてぇよ。
今だって本当は殺人卒業できるまで晴香と会わないつもりだったけど、一度再会したらもう毎日のように会ってる。

それだけ晴香が好きなんだ…。



だから、お前じゃ無理。」



泰……斗……



涙が溢れてきた。



そんなに私のこと、考えてくれてたの。



そんなに私のこと、想ってくれてたの。



知らなかったよ、私。



もう泰斗は、私のことどうでもいいのかと思っていた。



本当は私と付き合いたくないから逃げてるのかと思ってた。
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