【完】殺人者恋愛事件
でもなんで私、泰斗のことこんなに好きなんだ…?


泰斗が角を曲がって消えていったあと、私はふと思った。




泰斗は殺人者で、私は人質だった。



最初は意識なんて全くしていなかった。



むしろ早く逃げたい、という思いが強かった。



だけど…泰斗が私に、本当の思いを伝えてくれた日。



その日から、私の気持ちは大きく変わったように思う。



「お前のこと殺せない」


そう言われてから、泰斗は本当の殺人者ではない。



自然とそう決め付けていた。
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