【完】殺人者恋愛事件
私は半目つぶったまま、光が差し込んできたほうへ視線を送った。



すると。



「…あら、おはよう。早いお目覚めね」



馬鹿にしたように笑う、雛姫さんが私を見下ろしていた。



雛姫さんは、ここの合い鍵でも持ってるのだろうか。


この倉庫、中からも開けられないし。



きっと、私が逃げないようにしてるんだと思うけど。


雛姫さんはすばやくシャッターを閉め、中から鍵をかけた。



今、ポケットに閉まったのが合い鍵だな…。

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