【完】殺人者恋愛事件
ドスッッ



突如聞こえた、男の人の声と人が殴られたときみたいな鈍い音。



ゆっくりと目を開けると、男たちはいなかった。



上半身だけ起こすと、私のすぐ側で倒れている数人の男たち。



その隣には少し息を切らして立っている日向くんの姿が…。




「…た、泰斗?」



雛姫さんは、初めて動揺した。



日向くんをびっくりした目で見つめていた。



「…雛姫、お前何やってんの?
人の獲物に手出してんじゃねぇよ」



「あら、違うわ。

これはその子が望んだ結果なのよ?」

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