【完】殺人者恋愛事件
私はきつく、目を閉じた。



「…覚悟は、出来たみたいだな」



覚悟…?



そんなもの、出来てない。



ここまで来ても、まだ日向くんを信じてる私がいる。



殺されようとしているのに、私はまだ…日向くんのこと……。




カランカランッ



え…?



突然、何かが地面に落ちる音がした。



私が恐る恐る目を開けると、目の前には震えている日向くんがいた。



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