【完】殺人者恋愛事件
「え………?」



震えている日向くんの目線の先には、地面に転がっているナイフ。



あのナイフ…


日向くんが持っていたやつだ。



てことは日向くんが自分で落としたの?



でもなんで……



「なんで!?

なんでだよ!?」



日向くんは独り言のようにそう言い、片手で頭を抱えた。



「…あ、の……日向…くん?」



「…何?」



日向くんは私の声に、ビクッと反応し、冷たい声でそう聞き返した。

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