【完】殺人者恋愛事件
「だから声でかいっつってんだろ?」



ビクッ。



思いっ切りすごまれて、恐くなった。



どうにかしてここから逃げられないだろうか…。



っていうか、人質って確かさ…



最後には殺される運命じゃなかったっけ…?



考えたくもないことが、私の脳裏を過ぎる。



「…あなた、私を殺す気ですね?」



「………」



思ったよりスラッととんでもないことを尋ねてしまった私は、今度は自分で口を塞いだ。

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