【完】殺人者恋愛事件
「………」



俺は雛姫を女として見ていない。



なのに、コイツは俺のこと好きとか言ってくるし。



正直イライラする。



好きでもない女に好きと言われても、どうすることもできない。



そんなイライラを、いつも雛姫にぶつけるんだ。



「…もしもし」



俺は仕方なく通話ボタンを押し、電話に出た。



『もっしー♪泰斗ぉ、今どこー?』



聞こえてきたのは、テンションの高い声。



しかも、喋り方が甘えてた声で気持ちわるすぎる。


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