【完】殺人者恋愛事件
まぁもう慣れたけど。



雛姫は俺のことが好きとか言うけれど、俺はそうは思わない。



その“好き”はきっと、友達としての“好き”だろう。



俺は鍵を差し込み、シャッターを開ける。



中に気絶してる女を連れ込むと、鍵をかけた。



内側からも鍵がないと開かない仕組みになっている。



人質を閉じ込めるには、最適な場所だな。



俺は、女を見下ろしながらそう思った。



すーすー寝息をたてている女を見ていると、なんだかこっちまで気分がフワフワしてきた。

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