空を照らす者達<エンジェルズセカンドメモリー>
だが、ふと眠気が強制的に失われた。
静かに目を開ける。
「なんだ、ここ」
そこはただの白の空間。
何も無い。
「これって、夢か」
と、楽観的に言った時。
どこからともなく透き通る声が聞こえた。
「ゆめじゃないよ」
「……?」
と、声のする方へ目を向けるが、なにも居ない。
返答する。
「夢じゃないか、変な夢見たなオレは、別にこのまま覚めなくてもいいけど」
「だからーゆめじゃないって。わたしがあなたをここによびよせたの」
「呼び寄せた?」
呼び寄せたってどういう意味だ?
「にくたいはよびよせてはないけど、せいかくにはあなたのたましいをわたしのとこによんだってわけ」
「そっか、暇潰しにはもってこいだが、夢じゃ全く意味ないな」
「ほんとにゆめじゃないよ!」
と、天からの叫び声が耳をくすぐる。
「わかった、一応夢ではないと信じよう、だがなんでオレを呼んだ?」
「あなたが、守ってくれるはずだから」
ソイツは何を言っているんだ?
守ってくれる?
「オレは何を守ってやるんだ?」
「わたしを、この一人の呪縛から守ってくれるのが、貴方」