MAKIA no.4 (続・MAKIA no.3)
しかし、浮気などには目敏いらしく、彼のケータイに彼女の名前が出ると少し怯えた顔になる。

「朝ごはんは食べとけよ。充電しなくてもよくなった代わりに、お腹を空かすと動かなくなるんだから」
「もうほぼ人間状態ですね」

用意してあったのは、トーストと目玉焼き、そして牛乳だった。

「ジャムはありますか。私は甘いものが好きです」
「あるよ。冷蔵庫の中だ」

イチゴジャムをトーストにたっぷり塗って、甘さを味わった。
< 11 / 26 >

この作品をシェア

pagetop