MAKIA no.4 (続・MAKIA no.3)
別に普通でいいのにな・・・と思いながらも強引に椅子に座らされた。

「好きな人に会う時、可愛くなりたいって思うものなの」

美樹さんが言った。

「でも・・・会ったこともないので・・・好きかどうかなんてまだ分かりません」
「ふふ、そうだったわね」

失笑しながらこう続けた。

「きっと変わってくるわ」

と。


桜井さんを、私は、好きになるのだろうか?

まだ“好き”という気持を知らない私でも

人を愛しく思えるのでしょうか?
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