MAKIA no.4 (続・MAKIA no.3)
「・・・どうしたんですか」

「あ、いや、何でもない・・・。どうぞ、入って」


謎は解けないままはぐらかされた。


真正面から見た桜井マサヤの顔は、優しそうだな、と思った。
次に、鼻が高い、次に、目が三日月形に笑う。
ロボットをどうにかしようとか、そんな悪い人には思えない。


部屋は、広かった。


こういう家のことを一軒家・・・っていうんだっけ。


「きれいです」


よく整理整頓されていて、研究長の部屋とは大違い。

そう言うと彼は笑いだした。

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