素直になれたら
第一章
波乱の幕開け
「あーいなー」
「んぅ゛~…」
「おい、早く起きないと襲うぞ」
―がばっ!!!!!!!!!
「ふっ、そんなに嫌なのかよ」
「だだだだ、だって!!!!!
てかそんな冗談やめてよねっ」
「はいはい。つーか早く仕度しろ」
あ、 そういえば今って
何時なんだっけ?
ふと携帯の画面に表示されてる
時計に目をむけていると…
「ああぁぁああ!!!!!
なんでもっと早く
起こしてくんないのよ!!!!!」
「…またかよ」
―こんな日を毎日送ってきた。
すくなくとも小学生の時から
拓也は、あたしを起こしに
きてくれている…
こんなちっさいことが
あたしの中で一番の幸せ。
―そう。
あたし、拓也に片思い中。