私は先生のお嫁さん
南Side

「だから、悪かった。
今度までの埋め合わせするんだし、いいだろ(笑)」

手を顔の前で合わせて謝っている哲也。
謝りながらニコニコと笑っていて…本当に反省しているのかわからない。

まったく。俺にとってかなり大切な時間だったんだからな!

あいつとの…大切な……。

「だってよ、2人っきりならあんなことやこんなこと…」

そう言うと大きなため息を一回ついてから

俺の目をしっかり見てきた。


「出来ないだろ。
彼女が大切すぎてさ(笑)

それより…、

お前は千里ちゃんの件、本気……なんだよな?

下手したらお前は職を失うし千里ちゃんは退学だぜ……?」

「あぁ、十分わかってる…。わかってるよ。

だから、俺が全力でアイツを…千里のことを守る何があってもな。

絶対、アイツだけはな…。」


哲也の優しさは俺に痛いくらい伝わってきた。

「クスッ…」

「…なんだよ。」

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