私は先生のお嫁さん
「じゃあ…お言葉に甘えて…。
半分、持ってくれる?」

そういうとパーッと笑顔になり頷く篤哉。
この笑顔か…。
女子の人気を得る笑顔は。
確かに……
カッコイイよね。この笑顔は…。
だけど…やっぱり南には敵わないな(笑)
南の方がずっとカッコイイもん(笑)

「失礼します。」

南に頼まれた準備室に着くと…

篤哉はサッと私の前にさりげなく立って中へ入っていき、
私はその後ろをついて行った。


「あれ…?堀川の先生…
すいません、話し中でしたか………?」

篤哉が南に問い掛け南は首を横に振りながらたいした用じゃないって言った。

「ところで…
なんで、篤哉君も?」

篤哉君だなんて…今まで1度も呼んでなかったのに…。
南のその笑顔が……………怖い。

「千里の手伝いです。
いくら親戚だからと言って千里ばかりを指名しすぎでは…?

…………南先生…?」

あ、篤哉も負けてない…?
ヤバいよ…この空気…。

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