私は先生のお嫁さん
「ところで先生、先生の奥さん、紹介してくださいよ~♪」

「え…!?」

「何、千里驚いてんの?
だって先生、奥さんと来るって言ってたし、勿体振らないでくださいよ~♪」


篤哉も佳那も目をキラッキラさせて興味津々……。
あぁ、どうしよう!
南は…なんでそんな冷静にしてられるわけ?

『…それがさ、奥さん、仕事で今な、海外にいるんだよ。

…で来れなくなってな。

だけど、キャンセルは勿体ないから千里誘ってきたってわけだ。』

うわぁ~…よくもまぁ、あんな嘘が次々と出てくること。
信じられない。

奥さんなら…ここにいるのに。
…まぁ、仕方ないよね。バレたりしたらヤバいもん。

「ちぇっ、なんだ。せっかく会えると思ったのに…。」

「奥さんってどんな人?」

『そうだな~…

正直で優しくてスゲー、可愛い。
他の男といるだけでコイツは“俺の”って言いふらしたいくらい。』

カー…///自分の顔が赤くなるのが分かった。
だって…わざと可愛いって言った時私の顔を見て、意地悪な顔で言ってきたんだもん。


< 141 / 207 >

この作品をシェア

pagetop