私は先生のお嫁さん
「何食べようかなぁ―♪」

そう言って、千里がドアを開けた瞬間…。

「うっそ!千里―!」

「え…!?隣千里の部屋!?…つかなんだよ先生も!?

まさか…二人同じ部屋!?」

……やっぱり、こいつらだったか。
もう少し時間をずらせば、もしくは部屋を変えてもらえばよかった…。


千里なんか、驚き過ぎて固まってるし。
…よし、千里。
俺に合わせてくれよ…?

俺は心の中でそう呟いた。


『…いや、部屋は違う。さっき、千里が俺に食事に行こうって言いに来ただけだ。』

…目の前に母さん達が部屋を取っていてくれて良かった…。


俺は簡単な嘘をついた。
千里はそれを聞いて頭をブンブン縦にふっている。
…その仕草がまた可愛い。
俺…やっぱり頭おかしいかな。
こんな状況下に合ってもそう思えるのは…。

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