私は先生のお嫁さん
「そっか…、だよな。あ―…もう焦ったじゃねえか。」

「……。」

『……。』

なんて返そうか、そんなことを考えていると母さんの部屋が開いた。

「あら、南の学校の生徒さん?
はじめまして、南の母です。
あ、この子は南の姪…ん―…姪で娘の心愛。」

「姪で娘…!?」


「わぁ―…、可愛い!目クリックリ♪色白い♪」


うん…普通の反応は篤哉のようなリアクションだろう。
普通は、そこ気になるよな。まぁ…しつこく聞かれないのは良しとして……

千里のやつ、未だに急に二人に会った…そして母さん&心愛の登場に頭がついて行かないんだろう。

「お義母さ…おばさん、どっか行くのか?」

うっわ…癖というのは恐ろしい。
今、“お義母さ”まで言いかけてたよ…。
母さん、上手いフォロー頼むぞ…。


「ふふ。可愛いわね、千里ちゃん。お母さんと間違えちゃうなんて。
私は別にお母さんって呼んでもらってもいいわよ(笑)?


えぇ。心愛とこの辺を散歩しにね。」

「す、すいません…。」

「やだぁ、謝らないで?」


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