私は先生のお嫁さん
チャポン――………。

「フゥー……。」

浴槽に浸かり息をゆっくりはいた。


私が、南くんの奥さんに…ついになれるんだ。

小さい時からの夢で

…二人の約束。

南くんは、覚えていてくれているかな…?



だけど…
南くんは本当に私とでいいのかな。

たくさんの女の子が、いた気がするし…。

もちろんみんな綺麗だけどその中には、
すごくモデルみたいな人もいた。

それに比べて私は…


ゆっくり視線を下へ移して自分の身体を見て落胆した。



私も、あのたくさんの女の子の中の一人……なのかな。



なんか……どんどん不安になってきちゃったな。

さっきまで、あんなに嬉しかったのに………。

ヤバい…考え込んでたらのぼせて来ちゃった!



ガチャ

「南くん、お風呂…」

急いで着替えてリビングのドアを開けながら言うけど南くんはリビングにいなかった。

やっぱり今日は帰ったのかな?
どうせ家、隣だし。


「南君なら、ちょうどさっき二階に行ったわよ。

あら…パパったらこんなところで寝ちゃって……。」


「ママ……。」

ママは、私が今…悩んでることを全てわかっているかのように優しい笑みを向けてきた。

「…なぁに?大丈夫よ。心配することないわ。」

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