私は先生のお嫁さん
『それはこっちの台詞だ。
お前こそ、なんでこっちに……まさか、

外に書いてあった注意書き、読まなかっただろう?』

そう言いながらどんどん近づいてきていつのまにか隣にいる南。

お風呂がミルク色で本当によかったぁ!ってそれより……。


……注意書き?そんなのあったっけ?


「注意書き?」

『“時間によって男湯、女湯が代わるからよく注意してください”って。

しかも…目立つように書いてあったぞ?』

って…いうことは……。

「ここは今は男湯ってこと―!?」

『そういう事。
ああ。嫌な予感がしたから来てみたが、来てみて正解だったな。』

小さくため息をつく南。どんな格好してもきまっちゃうんだなぁ。
……水も滴るいい男。


「もしかして…心配して来てくれたの?」

『まぁな。』

「あ、ありがとう。みな……!?」

私は言いかけた言葉を飲んだ。
だって今、脱衣所の方から声がした様な…気がしたから。


そう思ったのは私だけでなく南も同じみたいで南は私を自分の後ろに隠すかの様に前に来た。

もちろん私は南の背中ですっぽり隠れているんだけど。

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