私は先生のお嫁さん
「うん…。

あの、さ…?出る間と着替える間、こっち、見ないで…?」


『せっかくじっくりお前の着替えを見ていようと思ったのに…。』

「ええ…!?ちょっと、ヤダ!」


『…冗談だよ。

今はそんな余裕ねえから安心しな。

着替えるまで入口で見張っとくから。いいな?

あ、やばくなったら奥の手を使う。
だから、早く着替えろよな。』

優しい笑みを向けながらお風呂から出る南。
髪から雫がポタポタ落ちる姿は何か芸術の
「うん、ありがとう。」

私がそう言うと軽く片手をあげながら出て行ってくれた。

脱衣所からは南が着替えている音がしたと思ったらすぐに止んだ。

もしかして、もう着替えたのかな?
だとしたら凄すぎ。
一体どうやって着替えていたんだろう?


それより………よし、今の内だ!
今のうちに早く着替えて行かないと。
でも…南、“時間を稼ぐ”どうやってやるんだろう。

私は急いで着替えてそっと南のいる入口へ行ってみるとまだ人がいなかった。よかったぁ。

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