私は先生のお嫁さん
そう、私が考えていたこと。それは、心愛のこと。

本当なら、家族旅行として来たんだが篤哉達がいるから心愛はお義母さん達といる。

なんか、心愛が可哀相。
あ…いや、心愛は別に可哀相じゃないけど…私が心愛がいなくて寂しい。

せっかくずっと一緒にいられると思っていたから。

『…あさって、帰るか。』

「え…!?」

まるで、南は私が何を思っているのか全て見透かされている様な優しい視線を向けてきた。

『千里、心愛と一緒にいたいんだろ?

俺も。
家族3人でのんびりしたいよ。家なら、出来るしな。』

「南……。」

『あ、でも明日だけは二人っきりでデートして過ごそうぜ。

二人っきりでの旅行?はこれで最後だからさ。
ま、デートはするけどな。』

そう言うと今度は意地悪な目線を向けてきている。
まったく。切り替え早すぎない?


「もう、南ったら。」



………ということで明日は一日中、南とデート決定!

何をしようか、どこに行こうか……私はいろいろ考えるけど、やっぱり私は南と一緒ならどこだっていい。

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