私は先生のお嫁さん
だって…私の頭の中には南しか浮かんで来ない。

でもすぐに…思い出した。
さっきの…光景を……。

てか…なんで篤哉は私が南を想ってるのを知ってるの……?


「本当、顔に出やすいんだな。顔に書いてあるぜ?
なんで私の想ってる人がわかるの?ってさ。

知ってたんだよ…本当は。」

篤哉は切なそうに軽く笑った。

篤哉が知っていた…?

一体、いつから…?
どうして…?


「南先生は気づいてたみたいだけど…俺はさ、お前の事が好きだったんだよ。
たとえ…他に好きな奴がいるとしても。

俺はさ、千里をずっと見てきたんだよ。それで気づいたんだ。

千里が南先生を見つめる目は、俺が千里を見つめる目と同じ目をしている。そして…南が千里、お前を見つめる目もな…。」

南が……私を見つめてた?
私だけかと思ってた。南を目で追って見つめているのは。

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