私は先生のお嫁さん

高校受験…

私は蓮見千里(ハスミチサト)。
15歳の中学3年生。
まぁ、所謂、受験生ってやつ。


私には、小さい時からずっと大好きな人がいる。


それは……隣に住む10歳年上で幼なじみのお兄ちゃん。

白崎 南(シラザキミナミ)25歳。


南くんとは小さい時から家族ぐるみで仲良しで…昔よく遊んでもらった。


私は優しくてカッコイイ、南くんに昔も今も片想いしている。



だけど…私は南くんの“特別”に私がなれない。

なぜなら、私は知っているから。
南くんには、恋人がいることを。

ううん…いや、違う。

たくさんの女の人がいるから。



私が中学2年生になった頃くらいから、かな…。

その頃から急にお互い、
一緒にいる機会は減ってゆき、そしてその頃から、南くんの家には毎日女の人が来るようになった…。

しかも、その女の人は毎日違う人。


南くんとした約束なんてそんなのは昔のこと。


南くんはもう、私の事なんか……嫌いになっちゃったのかな……。

私との約束なんて…ただの小さい子供の約束だもん。

もう、忘れちゃったのかな…?



昔は…仲良しだったのに。


ねぇ、南君…?

< 2 / 207 >

この作品をシェア

pagetop