私は先生のお嫁さん
私…本当に南のお嫁さんだ。
まぁ、籍はとっくにいれていたけど―…


「千里――!」

「おめでとう―!」



こうやって、皆の前で南の奥さんだって言えるようになるまでかなりかかった。

すれ違ったことだっていっぱいあった…。

でもその時間は、私たちにとってはきっと、すごく大切な素敵なものだったんだよね―…?


「ブーケこっち、こっちに投げて!」

「いやいや、こっちだぁ!」


あらあら……(笑)
じゃあ、後ろ向いて投げようかな(笑)

「いくよ―!

3―――……

2――……

1―……えいっ!」


私が投げたブーケは空高く上がって舞い降りた。


「やったぁ♪
ブーケ、とれたぁ!」

ブーケをゲットしたのは心愛。
すごく嬉しそうに満面の笑みをこちらに浮かべている。

< 204 / 207 >

この作品をシェア

pagetop