私は先生のお嫁さん
「行ってきます。

帰りは、わからないところ聞いてくるから少し遅くなるから。」

「わかったわ。頑張ってね(笑)

気をつけて行くのよ。」

「うん、わかってる♪」


志望校は…少しレベルは高いけど、南くんが卒業した高校を受けるつもり。

そのために今日も分からない所を先生に聞いてくる。

だって、私はどうしてもあの高校に入りたいから。

昔…、南くんが高校に入った時に約束したことの、一つだから…。

だから受験に向けて一生懸命、勉強中。



勉強…中……。


「ン…みなァ…み、こんなと…ン、こで……ンァ…」

また…南くん、違う女の人連れてきたんだ。

南くんはまた違う女の人に玄関前で朝からすっごいキスをしている…。

相手はみんな違う女の人だけど共通点が1つある。それは、毎回みんなとても綺麗な人ってこと。


学校に行く時、避けたくても…ここを、南くんの家の前を通らないと学校に行けない。

ダ、ダメだ…。

こんなことで気を紛らわせていちゃ…。もう受験まで時間はないんだから…!

そう思いながらも足が前に進まず固まっていたら、南くんと一瞬、目が合った。…気がした。まぁ、気のせいかもしれないけど…。

私は恥ずかしくてうしろを向いてしまった。

…どうしよう。こんなんじゃ、いつまで経っても学校行けない…。

その時だった。

「……いい加減黙れよ。…お前、まじで五月蝿い。耳障り。

俺が聞きたいのはお前の声じゃない。

もういいや…お前飽きた。」

「え…ちょっと…!」

「…俺の目の前から早く消えろ。目障りだ。

それから二度と近づくな。」

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