私は先生のお嫁さん
そ、それだけ…?

スカートは?
頭にきたからスカート、戻した時に朝一緒にいた時より短くしたんだよ…?

怒らない、の……?


「千里……?」

「え、あ…うん、何?」

「大丈夫?ボー、ってしてさ。

ほら行くよ?
先生が教室着く前に行かないと!」

「うん…。」

そうだ。…ここは学校。

南は先生なんだから。私だけにかまってなんかいられないんだから……。

何度も言い聞かせるけどなんか…不安で涙が出てきそう…。

いつから、こんなにも私は…弱くなちゃったのかな…。


「あ、てか俺ら席めちゃ近いじゃん!」

私は一番前の真ん中で、隣は篤哉君。

私の後ろは佳那ちゃんで佳那ちゃんの隣は悠李君。

「本当だぁ~♪
千里ちゃんが前で嬉しいよ~♪」

佳那ちゃんはキラキラした笑顔を向けてそう言ってくれた。


「私も嬉しい~♪

あ、みんな私のことは呼び捨てで呼んで!」

「じゃあ私も♪」

「俺も~♪」

「じゃあ、全員名前呼び捨てで呼ぶか。

なぁ篤哉。」

「おう♪なぁ、悠李。」


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