私は先生のお嫁さん
ママはそう言って、“ね?”と南にニコッと笑いながら同意を求めていた。

ママが手伝ってくれると、とてもありがたい。
今の私には、誰かの手助けが必要だから。

「…いいんですか?」

「毎日ずっとの世話……は、さすがに無理だけど

学校の間とかなら喜んで引き受けるわ(笑)」

「助かります。
よろしく、お願いします。」

「お願いね、ママ。」

「まっかせて♪」


「…じゃあ南、さっそく赤ちゃん用品とか買いに行こう?」

買い揃えるものが結構ありそうだし。

「あぁ、そうだな。」

「じゃあ、私たちも一緒に行くわよ。

学校の関係者に見つかるのはちょっと都合が悪いしね。

お金も私達が出すから。」

お義母さんがそう言ってウインクをしてくれた。

「ありがとうございます!」

「ありがとう、母さん。」


「じゃあ、あなた私達も一緒に行きましょ?」

「あぁ、そうだね(笑)」

そういうことで、みんなで少し離れたショッピングセンターへ買い物に行くことになった。


心愛はすやすやと、いい子に眠っている。

荷物とかの関係上、運転手は南。私は南の隣。そして心愛はチャイルドシートが無いから止むを得ず私の腕の中。


もう一台の車にパパとママ、お義父さん、お義母さんが乗ることになった。


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