私は先生のお嫁さん
「なぁ、千里……」

車に取り付けたばかりのチャイルドシートに心愛を乗せて私は後ろの心愛の隣に乗った。

「なに?」

「正直、心愛はスゲー、可愛い。それに大事だ。

言っとくけど…。俺らに子供が出来た今もそして俺らの本当の子供……いや、心愛の妹か弟が出来たとしても俺の1番はお前だから。」

あまり見られない真剣な南の眼差しとミラー越し合う。

「も、もぅ~……。な、何を言ってんの…(笑)南…。

子供も同じくらい大事だよぉ~(笑)フフッ変な南(笑)

ねぇ?心愛~。変なパパですね(笑)?」

そう口では言いながらも正直、今の私にとってあの一言はかなり嬉しいものだった。

私も、南が1番。

そう口で言わない変わりに心の中で呟いた。

なのにそれが南には通じたかのように南は嬉しそうに微笑んだ。

その時の顔は、ちょっぴり心愛に似た可愛い笑みだった。


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