私は先生のお嫁さん
家に着くと、さっそくベビーベッドを組み立て始めた南。

…説明書、一回目だけ通して見たら覚えたって言って見ないで組み立てている。
本当。凄い人。

初めは、2階の私たちの寝室の隣にある部屋を心愛の部屋にしてベッドを置こうかと思ったけど…

さすがにまだ小さいから私が寝る側のベッドにくっつけて置いた。

それから下のリビングにも、移動ができる式の…なんだかベッドにもゆりかごにも、しかも椅子にもなるのベット?を置いてさっそく心愛を乗せてみた。

するとさっきまでとってもご機嫌だったのにぐずり始めてついに泣きはじめちゃった。

「ンぎゃ―ァ…きゃ―ァ」

「急にどうしちゃったの?

オムツだってさっき変えたばかりだし……。

心愛?ほらほら泣き止んで?」

抱き上げてもなかなか泣き止まない。どうしたんだろう?不安になってきちゃった…。

あれ…?心愛の泣き方、日本の赤ちゃんとはなんか……違う?

ぎゃ―から叫び声みたいにきゃ―って……
おぎゃあ―じゃないのかな?

ガチャ

困っていると二階から南が降りてきた。

「千里そろそろ、お腹が空いたんじゃないか?」

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