私は先生のお嫁さん
「…ち…さ…!千里!」

「うわぁ、ゴメン!なに?佳那」

ボー、としてた…!ヤバい、ヤバい…。
…睡眠不足、なのかな?
佳那に呼ばれていたことに気づかなかった。

「千里…最近、恋でもしたの?」

「ぅえッ…!?」

うわぁ―…変な声出しちゃった!
かなりドキドキしている私…!

どうしよう…!なんで……?だけど……恋ならとっくにしてるし…。
まぁ…最近もっと南が好きになったことくらいしか……

「いやぁ―なんか、恋しちゃってルンルン♪
みたいな感じだったから―♪」

ど、どんな感じ!?
やっぱり顔にでるのかな…?

「相手は………



(コソッ)
“先生”じゃない?」

まわりに、聞こえないようにコッソリ言ってきた佳那。

どうしよう……。私、佳那に嘘…つけない。ううん……。つきたくない……!

だって…信じてるから。

まだ、仲良くなって時間はたくさん過ぎてるわけじゃないけど。

そう、思った。

だけど…
もしも…なにかしらばれてしまったら…

そう考えれば考える程、怖くて前になかなか進めない弱い私…。


てか…佳那、勘良すぎない?

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