私は先生のお嫁さん
「きゃぁ…!?」

急に顎を私の頭に乗せていたと思ったら
急に一気に崩れてきた。
まるで…まわりからは、篤哉に後ろから抱きしめられているように見える私。

ど、どうしよう…。

いつの間にか、いなかったはずの南がいるし…。
しかもこっち見てる……。

やだ…南にだけは見られなくない!
南以外の男の子に抱きしめられている所なんて…。


「……………。
……眠いよぉ千里。」

「はぁ………?」


急に、さっきとは変わり子供っぽくなる篤哉。

さっきから態度がころころ変わる篤哉は…なんかいつもと違う。

そう思った。
急いでもう一度まわりを見渡してみると……南は、もうその場を去っていた。
どうして…こんなに胸が苦しいの……?


どうして……俺の女だから触るな!

って言ってくれないの……?


…………わかってる。

そんなの、出来るわけない事を…。


私と南は…ここではそういう関係にはなってはいけない…。

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