私は先生のお嫁さん
私は……やっと、なんかわかった気がする。

先生と生徒の恋愛がどうして、こんなに甘いのにとても切なくなるのか……。

マンガで、よく羨ましい!憧れるって思っていたけど…。

素敵な反面…とても切ないんだな…。

普段感じない見えない距離感を感じるから…。


ヤバい…涙が溢れてきた。ここで泣くわけにはいかないのに。

その時だった。

「どうしたの?
やだ!泣かないで?

篤哉…泣かしたわね?」

心配そうに佳那が来た。
そして……初めて見る、黒い笑顔は
篤哉の方に向けられた。

「や…その…待て!
お……俺は…ッ!」

篤哉はバッ…!と
私から離れると
ゆっくりあとづさりしていたが……

「やれ!……佳那。」

突如現れた悠李によって

「了解!」

篤哉は………

「イッテェ―――!」

「ふん!
自業自得だよ!
馴れ馴れしく千里には抱き着くし!

千里泣かしちゃうし!」

「だ…だから、
俺のせいかよ―……。」

「あんた以外に
誰がいるわけ!!
全く……。」

(ボソ)
「…いるんだよ。
俺以外で、千里の心を射止めて
泣かせる奴がさ…。

たった、一人……。


誰かは……わかんねぇが…。」

「なんか言った?」

「いや、なんでもない(笑)」

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