私は先生のお嫁さん
「南♪……先生、なん…ですか?」

ヤバい…ッ!今ここは学校なのに…つい嬉しくて(笑)

南をチラッと見ると南は優しく笑っていた。

「あのさ、ちょっと用があるから来てほしいんだけど……。」

「はい、わかりました。」

そう答えると、じゃあついて来て、と先生顔の南が優しく笑って私の先を歩いている。

長い廊下も、この時は、ものすごく短く感じた。

だって、すぐ手の届くところに南がいるんだもん。

すぐ手の届くところに…。でも…、ココではそんな手の届くところにいても、

届きそうで届かない。

それが、教師と生徒という立場の距離感の様な気がした。


でも……
南の愛を知ってるから私は堪えられる。

「キャ―南先生♪」

……堪えられる。

「先生~カッコイイ♪」

………堪えられる。

「み、な、み、先生♪」

…もぉ!なんで廊下歩いてるだけでこんなに女の子達が!
もしかして……いつもこんな感じなわけ!?

「ねえ先生、私と付き合って♪」

「だめ~。
先生と生徒の恋愛は禁止。それに、俺にはかなり可愛い彼女いるからさ~♪」

か、かなり可愛いだなんて…///
しかも南ったら、チラッて私を見て目が合っちゃったし…///


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