sweet winter



他愛もない話をしながら
あたし達は部屋に着いた。

そのままベッドに倒れ込み
互いを求めた。

冷たい唇で
とろけてしまう程の熱い
キスをする男。

「…愛してる」

甘く、耳元で囁かれる。
中身のない愛のコトバ。

ただ、満たすだけ。

だって、左手の薬指。
……指輪があった。

それはわざとなの?
それとも外し忘れていたの?

コイツの心が読めない。




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