sweet winter
「連絡先、教えて?」
「いいの?」
「またこうやって会えない?」
「彼女、は?」
「大丈夫だから」
さっきからコイツの
彼女の事ばかり
気になっている。
あたしこんなガラじゃ
ないのに……
どうしちゃったんだろ。
結局連絡先を交換した。
赤外線で受信したとき
コイツの名前が
やっと分かった。
「ふーん、アンタ、
"徹"ってゆーんだ」
「テツじゃない。トオル」
「とおる、か…」