sweet winter




――1人残された部屋。
1人になると
つい考えてしまう。

…また1日が始まる。

あたしが、あたしを
"演じる"1日が始まる。

別に疲れたりはしない。
疲れるくらいなら演じない。

1人が怖いだけ。
孤独に、なるのが。

誰かに必要とされたいから
あたしはあたしを演じる。

「学校、行かなきゃ…」

あたしは無造作に部屋に
散らかっていた制服を着て、
ホテルを出た。



< 19 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop