sweet winter
「…さむ…っ」
今日の気温は10℃。
首元に巻いた白いマフラーは
あまり意味がない。
短く折ったスカートで
寒さを余計感じながら
あたしは足早に
待ち合わせ場所へと向かう。
「ごめん、待った?」
あたしは煙草を吸いながら
待っていた徹に声を掛けた。
「んーん、全然。
また会えて嬉しいよ?」
徹はあたしの頭を
ぽんぽん、と叩いた。
相変わらずかっこいい。
「みー、寒そう。
とりあえずここ、入ろっか」
「うん」
あたし達は
待ち合わせ場所にした
カフェへ入ることにした。