恋叶
「黒木・・・優輝・・くん?」
「え・・・何で俺の名前。あ、そっか。身分証明書・・・。」
「あ・・・はぃ。スイマセン勝手に見ちゃいました。」
「いいよ別に。俺も見ちゃったし、この場合しかたないっしょ。つーか俺の方がごめんね?かばん持ってっちゃって。」
「いえ。」
「同じ学校だったんだね。」
「あー・・・はぃ。」
「俺、高2なの。だからほのかの1個上。」
<も、もう呼び捨て・・・>
「そうなんですか。じゃぁ、これからよろしくお願いします。えと・・・」
「優輝でいいよっ」
<うっ>
優輝先輩があまりにも優しい顔して笑うから私ゎ不覚にもときめいてしまった。
「え・・・じゃぁ優輝先輩で。」
「ん。じゃぁ、またね。ほのか。」
「はぃ。さよなら。」
「あっ、それと。俺にゎ敬語禁止な。」
「えっ!?」
優輝先輩ゎ私の反応を見ていたずらっ子のようにニヤリと笑った。
「じゃぁね。ほのか♪」
「ば・・・ばいばい。先輩」
優輝先輩ゎ軽く手を挙げて帰って行った。
その様子を見ていた優音と妃。
優音ゎ先輩のかっこよさにビックリしている
妃ゎ・・・いたって冷静。さーすがっ
私も帰ろうとして帰って来たかばんを持った。
カサッ
何かが落ちた。
<何だ?これ。紙?>
拾って紙の中を見てみるとそこには。

(yuuki.0318@*****ne.jp メール待ってる 黒木優輝)

「・・・」
言葉がでなかった。
<これ・・・メールしろってこと?でも、しなかったら失礼だよね。>
そぅ思って優輝先輩にメールを打つ・・・。

[こんにちわ、笹凪ほのかデス。よかったらいつでもメールしてください]

<い・・・今さら緊張してきた・・・。い、いいんだよね?メールしても。>
「そ、送信」
ピッ
「・・・・・はぁぁ~」
心臓ヤバい・・・なんだ?これ。
なんか、必要以上にドキドキして、優輝先輩のことを考えると胸がキュンッてする。
私・・・病気??
そんなことを考えてると・・・

シャララン♪

<メール?あ、先輩からだ。>

[うん。これからいっぱいメールする]

「・・・」
<ヤバイ・・・今私、ぜっったい顔まっかだ。>
「この気持ち・・・何?」

< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop