向こう。
「西洋の挨拶だよ。
俺は中学に上がる前に父さんとこっちに来たから日本の文化には慣れているけど、藍姫はばあちゃんっ子で離れるのを嫌がって。
高校に上がるときにやっと来たんだ。
日本語は習っていたから大丈夫だけど、イギリスの習慣が抜けてなくて。
日本ではキスの習慣はないと言ってんのに、して欲しがる。
しないと機嫌悪くなって厄介だからやるけど。
高校生になってブラコンはいい加減困る。」

舞瀬は少し困った顔をしながら、溜め息をついた。

「そう…なんだ……」
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