向こう。
それは小学生には、というより純真であった俺には、かなり難しいことだった。
だから俺は一つの行動を取ることにした。

俺は悲しみを隠して笑っているなんて器用な真似は出来ない。
だったら、全てを隠してしまえば良い。
悲しみも、喜びも、怒りも、全て。
今の俺には、それが精一杯だった。
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