向こう。
舞瀬が中で果てるのと同時に、俺も白濁を吐き出した。

「ん…ぁ……はぁ…は、ぁ……」

絶頂の余韻に浸っていると、舞瀬が中から出ようとする。
俺は慌てて舞瀬の腕を掴んだ。

「ま、待って…っ!」

「え、凪…?」

今抜かれたらもう終わりになってしまうだろう。
それが嫌だった。
きっともう最後なのだから、まだ舞瀬を感じていたい。

「お願い…まだ、止めないで…」

これで最初で最後の我が儘にするから。
俺ではない人を重ね合わせても、俺のことを嫌いになってもいいから。
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