向こう。
舞瀬から発せられる低く優しい声の僅かな振動にも感じてしまう。
何とか落ち着こうとするが、舞瀬が腰を掴んで来る。

「動くぞ。」

舞瀬は自身を一気に引き抜き、そして再び奥まで入って来た。

「あぁっ…いっ…ぅあ……あっ」

強い摩擦は意識を遠退かせ、快感を呼び起こす。

「あ…んっ…ぁあっ、あっ…」

腰をガクガクと揺さ振られれば、理性を手放しそうになる。
堪えることの出来ない嬌声が、部屋に響く。

「凪、俺のこと呼んで。」

舞瀬はじっと俺を見つめ、耳元で囁く。
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