向こう。
余韻
「…ん……」

ゆっくりと目を開ける。
窓からは日の光が優しく差し込んでいて、今が朝だと分かる。

「起きないと……」

学校に行く前に、やれる家事はやっておく。
いつもそうしている。
眠くないと言ったら嘘になるが、勢い良く弾みで起き上がってしまえば大丈夫。
今日もいつも通りに起きようとした。

「よっと…っ!?」

弾みを付けて起き上がろうとすると、腰に激痛が走る。

「っ〜〜…」

痛みに耐え切れず、再び身体をベッドに沈めると、だんだん昨日の記憶が蘇って来る。
< 34 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop