向こう。
ガチャッ

俺は部屋のドアの開く音に、目を覚ました。

「ん……」

舞瀬が居ない間に寝ていたみたいだ。

「あ、凪。起こした?」

「いや、大丈夫。
それ…何?」

「ちょっと台所を物色させてもらった。」

舞瀬は持っていたトレーをサイドテーブルに置いた。
そのトレーには、薬と水の他にお粥も乗っていた。

「食欲ある?」

「少しなら…
これ、作ったの?」

「そう、何で?」

「ちょっと意外で…」

見た目が軽そうだから、そういうのは全く出来ないと思っていた。
< 47 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop