向こう。
「えっと…あの、その……」

無意識に出た言葉の説明に困り、口ごもる。
そんな俺を見て、舞瀬は優しく笑い、ベッドの横に座った。

「寝るまでここにいてやるよ。」

そういうつもりではなかったのだが、傍に居てくれるのは何だか安心する。
でも沈黙の中ではなかなか寝にくい。

「何か、話して…?」

「俺が?」

「俺は、話しにくいから…」

「だよな。
んー、何を話そっかな…」

舞瀬は腕を組んで、考え出した。
俺は一つ提案してみた。
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