向こう。
「何だよ、それ…」

そんなことがあるなんて全く知らなかった。

「全部、本当のことだよ。
それとね…」

坂野はそこまで言って黙ってしまった。
その顔は青白くなっていて、全身は小刻みに震えている。
その姿を見て、俺ははっとした。

「お前も何かされたのか!?」

「…っ……実は…」

その言葉に坂野は泣きながら、口を開いた。

坂野は一回のミスのせいで、練習後に呼び出された。
そして三人に乱暴をされ、無理矢理、犯されたのだ。
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